菅総理の評価

おりしも今日は菅総理の不信任案決議の日。どう転ぶかわからない。このタイミングで私見として総括しておきたい。

 もともと個人的には嫌いである。徹底したポピュリストであり、人気取りのためならころころ主張が変わっても平気、なように見えるからだ。

 しかし原発行政の転換というテーマにおいて、これまでとっている施策は間違ってないように思える。少なくとも自分があるべきと思っている手をちゃんと打っている(内実が伴えばという話だが)。従来の経産省主導の施策が本当に間違っていたのかどうかは即断できるものではないが、少なくとも国民的議論を反映する中で行政転換をしようにも経産省と電力会社自身では出来ないであろう。一度動き出している行政マシンはそうそう止められない。転換できるのは政治権力以外にない。ということでその心根がどうであろうと、転換へ向けての権力行使という点では菅総理の動きは間違ってないと判断する。

 不信任案が通って、別の総理になったときに、これが後退しないかが心配だ。

 かたや復興という点では大いに不満が残る。スピードの点でも指揮の点でもだ。もともと非常事態宣言を発令して特別法制定のもとにスピードアップしないといけないと思うが、それが出来ていない。その点はおおいに犯罪的だ。

 これらの点で菅総理の評価は自分の中でも二分している。